わたしはみんなに殺された〜死者の呪い【後編】〜
朱里さんと桜ちゃんは4階を調べに行ったはずで、私たちがこれだけ調べ終えて来たことを考えると恐らくもう4階は調べ終わってるだろう。
と言うことは、3階か2階の可能性が高いかな…?
今は、3階。
じゃあ、ここを探せばいるかな?
そこまで考えをまとめ、再び歩き出す。
「うーん…美術室、か」
少し歩いたあとに懐中電灯の光の先を見ると、美術室がある。
こんな暗いときには入りたくない場所ではあるけど、一応覗いて行った方がいいよね…。
ごくりと唾を飲み込んで、そーっと扉を横にスライドする。
万が一『あの子』がいても気付かれないように。
「………………っ!!」
「…………?」
あれ?
今どこからか息を飲むような声が聞こえなかった?
誰か…いる?