わたしはみんなに殺された〜死者の呪い【後編】〜



朱里さんと桜ちゃんは4階を調べに行ったはずで、私たちがこれだけ調べ終えて来たことを考えると恐らくもう4階は調べ終わってるだろう。


と言うことは、3階か2階の可能性が高いかな…?


今は、3階。


じゃあ、ここを探せばいるかな?


そこまで考えをまとめ、再び歩き出す。


「うーん…美術室、か」


少し歩いたあとに懐中電灯の光の先を見ると、美術室がある。


こんな暗いときには入りたくない場所ではあるけど、一応覗いて行った方がいいよね…。


ごくりと唾を飲み込んで、そーっと扉を横にスライドする。


万が一『あの子』がいても気付かれないように。


「………………っ!!」


「…………?」


あれ?


今どこからか息を飲むような声が聞こえなかった?


誰か…いる?



< 104 / 168 >

この作品をシェア

pagetop