わたしはみんなに殺された〜死者の呪い【後編】〜
ヨウコソ
あれから、結構たった…と思う。
正直時計なんて見てなかった。
同じポスターを何枚か描かなきゃいけないらしく、望絵はひたすら同じ絵を描き続け、私は塗り続けた。
確かにこれは一人じゃ終わる気がしない…。
二人がかりでも、終わったのは日が完全に沈んで真っ暗になってからだった。
「……………………お、終わったー…」
「疲れたぁ…!!
望絵、これ他の人もやるの…?
そんなにいっぱい貼れなくない?」
「いや、あたしだけ。
ほら…委員長だから、一応…」
「………皆に分ければいいのに、先生鬼だね…」
はぁ、とため息を吐いたとき、ザザ…と何処か不快なノイズ音が響いた。
ザザ…ザザザッ……………
『あー………聞こえてるかな。
えーっと、呼び出しをします。
渡辺(ワタナベ)先生と、2年4組の芽衣(メイ)さん、望絵(モエ)さん、朱里(アカリ)さん、桜(サクラ)さん、悠人(ユウト)くん、歩(アユム)くん……それと、今日転校してきた狛(コマ)くん!
以上8名は、至急生徒玄関へお集まりください。
繰り返します!
渡辺先生、2年4組の芽衣さん、望絵さん…………』
もう一度同じ言葉が読み上げられ、放送が切れた。