わたしはみんなに殺された〜死者の呪い【後編】〜


「………とにかく行ってみるしかないね。

こんな遅い時間にに呼び出しなんて不自然だけど」


私たちは委員会で居残りしてたけど、他の人は普通に帰っちゃってると思うし。


いても、渡辺先生くらいじゃない?


「うわ、芽衣ー…!」


「望絵…これは………」


…………。


教室を出て、私たちは初めてその異様さに気付いた。


………廊下が、暗すぎる。


明かりが全くない。


電気が消されてる…。


「ちょっと…どうするの、これ。
見えないんだけど…」

「………壁づたいに行くしかないね。
電気が消されてるなんて思わなかったよ」


教室がある反対側の壁に手をついて、歩き出す。


階段はこっち側だから…壁をつたって行けばわかるはず。


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