わたしはみんなに殺された〜死者の呪い【後編】〜
「両親が。
いじめも止められない学校に通わせたくないって、俺をこっちに転校させた。
だから、俺は今ここにいる」
「………………」
狛くんは泣いてはいないけれど。
でも、私には泣いているように見えた。
狛くんの心は。
泣いている。
「………狛くん」
「ん?」
「私………狛くんが好き」
「は?」
口をついた言葉に、私も、狛くんもびっくりした。
私、こんな状況で何を言ってるんだろう。
ワケわかんない。
もう、どうにでもなればいい。