わたしはみんなに殺された〜死者の呪い【後編】〜
ギセイ
それから暫くの間、話し合いは行われた。
もしも『あの子』が来たらすぐ気付けるように、と交代しながらここに接している廊下に各一人ずつ見張りをつけておいたけれど、今のところ『あの子』が来る気配はない。
「………………」
「…………………」
そして、言葉を発する人もいない。
数分前までは話していたのだけど。
なんかもう意見が出尽くしちゃって、みんな真剣に考え込んでいる…って感じ。
結局良い案も見つからず、途方に暮れる。
「………ごめんなさい、私のせいで」
朱里さんの申し訳なさそうな声に、みんなが黙って首を振る。
今さら、何もしなかったことを悔やんでも意味がない。
それより今出来ることを探さなければ。