わたしはみんなに殺された〜死者の呪い【後編】〜
「な、何かって…『あの子』の音?」
桜ちゃんが、不安そうにたずねる。
違う。
その声は確かに『委員長』と私を呼んだ。
「ううん…多分違う。
……ごめん、気のせいだったかも」
「なんだよ…焦らせんじゃねぇ」
はぁ、と言う悠人くんのため息を最後に、またみんなの口は閉じた。
けど、その沈黙は、今度は長く続かなかった。
ザザッ………………
「えっ!?」
校内放送の、ノイズ。
今度は幻聴なんかじゃない。
聞こえる。
みんなにも聞こえたみたいで、全員がスピーカーに注目している。
どうして?
今は誰もなにもしてなくて…みんなここにいるのに。
何を知らせるの?