わたしはみんなに殺された〜死者の呪い【後編】〜
『はいはーい。
今回は早かったね。
桜ちゃんが、たった今ご逝去なされました。
死亡者数3人、クリア…あぁいや、わかるよね、多分。
それじゃあ、気を付けて~』
段々適当になっていく放送に、みんながみんな唖然とする。
……………桜ちゃん?
なんで?
今、ここにいるのに?
………え?
桜ちゃんが…死んだ…?
放送が嘘なんて…言わないよね。
じゃあ……………。
この桜ちゃんは、誰?
「…………あーあ。
もーちょっと生きてて欲しかったのになぁ。
加減しとけって言ったのに…知力ないから仕方ないかぁ」
ぼそ、と桜ちゃん…の姿をした、何かが呟く。
何か?
いや…違う。
『この子』しかいない。
この桜ちゃんは…『この子』だったんだ。
早く、逃げなきゃ。
『あの子』が…来る…!
「あはは。
みんなびっくりしてる。
もうちょいで『あの子』呼べたのにさ。
桜サンって子、死んじゃったから。
バレちゃったよ」