わたしはみんなに殺された〜死者の呪い【後編】〜



「お前らまで残っていたのか!
全く…こんな遅くまで学校に残って…」


こめかみを押さえてそう言うのは、担任の渡辺先生。


学級委員であるお前まで…とため息を吐く。


私たちは委員会の仕事をしていたんだけど。


「………それで?
呼び出した本人は来ないわけ?
だったら私は帰るわよ」


下駄箱の側面にもたれながら、ふぁ、と欠伸をした朱里さん。


クールな朱里さんはいつもマイペースで…生徒会に入っているから学級委員の私とはそれなりに関わったことがあるけど、掴めない性格の持ち主だ。


「うー…朱里ちゃーん…
怖いから早く帰ろうよー…」


朱里さんの腕をつかんで恐る恐るこちらを覗き見る桜ちゃん。


おっちょこちょいなその性格は、男子にも女子にも受けている。


なんだか、憎めない子。


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