わたしはみんなに殺された〜死者の呪い【後編】〜
「誰かいるのか!!」
バタバタと何かが駆けてくる音がして思わず身構えるけど、男の人の声だったし、ここには『あの子』もいないはずだと苦笑が漏れる。
「警察だ!動くな………って、君たちは…」
私たちを見た警察の顔色が変わる。
すぐにトランシーバー?なのかな、よくわからないけど何か通信機器を取り出して、他の人に連絡をしていた。
「行方不明だった子供たちを発見!!生存確認!!」
まさか見付かるとは思ってなかったようで、若干声が裏返っていた気がしたけど。
すぐに駆け付けたたくさんの警察官によって、その場はあっという間に騒がしくなった。