わたしはみんなに殺された〜死者の呪い【後編】〜




「だからー、ここはこうだって言ってるでしょ?
あんたって本当にバカよね」


「うっせー。今までやってなかったぶんだよ」


「……やってなかったのがバカなのよ」


「あ、そこ、計算間違ってるよ」


「えっ」


「はあ…全く、しょうがないわね」



………いや、朱里も変わった…のかな。



冷たくてクールだった朱里も、最近では優しい顔をするようになった。



私も、自分自身では気付いていないだけで、実はなにかが変わったのかもしれない。



「おーっ解けた!
やっぱ教えるの上手いわお前ら!」


「それはどうも。
誰かさんに毎日勉強会をせがまれてるから当然よね」


「うっ…それは…」



口ごもる悠人を見て、笑って。



いつの間にか悠人も笑顔になって、3人で笑うの。



いつも、こんな感じ。




< 163 / 168 >

この作品をシェア

pagetop