わたしはみんなに殺された〜死者の呪い【後編】〜
「だからー、ここはこうだって言ってるでしょ?
あんたって本当にバカよね」
「うっせー。今までやってなかったぶんだよ」
「……やってなかったのがバカなのよ」
「あ、そこ、計算間違ってるよ」
「えっ」
「はあ…全く、しょうがないわね」
………いや、朱里も変わった…のかな。
冷たくてクールだった朱里も、最近では優しい顔をするようになった。
私も、自分自身では気付いていないだけで、実はなにかが変わったのかもしれない。
「おーっ解けた!
やっぱ教えるの上手いわお前ら!」
「それはどうも。
誰かさんに毎日勉強会をせがまれてるから当然よね」
「うっ…それは…」
口ごもる悠人を見て、笑って。
いつの間にか悠人も笑顔になって、3人で笑うの。
いつも、こんな感じ。