わたしはみんなに殺された〜死者の呪い【後編】〜
「で、その時点で私たちのクラスでは佐久間さんの呪いじゃないか…って噂になったんだけど。
私を含め数人は、そんなのただの偶然だって思ってた…。
だけど、次の日には呪いだって信じざるを得なくなったの」
「…………………」
理科を通りすぎ、歩きながら説明を再開する。
正直、あまり口には出したくないんだけどなぁ…。
「私は見てないんだけど…一時間目に音楽の授業だったクラスの人が、見付けちゃったの。
音楽室で…ここあさんの遺体を…。
周りは血だらけで、見るも無惨な光景だったみたい。
これが、遺体を見付けた1日目なの」
あの時は、軽く学校中がパニックになった。
明らかに自殺ではないその様子を見て、先生たちが「まだ殺人鬼が学校にいるかもしれない」とその日は学校から帰らされたんだっけ。
実際にその遺体を見てしまって嘔吐している人やパニックになって暴れだす人、とにかく大変だった。
「………でも、その次の日には学校は再開された。
私には警察の考えとかはわかんなかったけど、もう大丈夫なんだって勝手に思ってたの…。
その日は…2日目は特に何も起こらなくて、無事に終わった」