わたしはみんなに殺された〜死者の呪い【後編】〜
「目…ちょーだい………ちょーだい…」
―――…ペタ。
「あなたの…目…」
―――…ペタ。
まるで私たちの精神を削っていくように、そいつは足音を鳴らして近付いてくる。
ぶつぶつと呟きながら、1歩、また1歩と確実に足を進める。
そして目の前までやってきて………。
「………………っ」
ガクン、と目線が下がった。
恐怖で腰が抜けたんだとすぐさま理解する。
もう、ダメだ……。
「うわぁあ、あぁあっ!!」
叫ぶ先生の声まで遠く聞こえる。
私はもうすぐ死ぬ………?