わたしはみんなに殺された〜死者の呪い【後編】〜
「……………?」
……おかしい。
さっきまで立てなかったはずなのに…。
私…立ってる。
防衛本能?
逃げなきゃって…何も考えられない頭が、必死に訴えかけてくる。
グチャッ…グチャグチャ…ッ…。
まだ、音は続いてる。
今のうちに…!
机を震える足でなんとかすり抜けて、扉を目指す。
その間も、グチャッ、バキッ、と嫌な音がしていて…心なしか、さっきよりも激しくなっている気がした。
―――ガラッ!!
扉までたどり着いた。
これで…逃げれる…!