わたしはみんなに殺された〜死者の呪い【後編】〜
「あなたの目…ちょーだい……」
うわぁっ!?
いつのまにかはっきりと聞き取れるようになってる!
やっぱり見付かってる…!
「『あの子』がもしエレベーターに来たら…その瞬間に逃げよう!
エレベーターの扉が開いた瞬間に走ろう!」
それしかないよね…。
エレベーターまで来ないことを祈るけど…。
「ちょーだい…」
ペタペタ…ガラッ!
今の音………配膳室に入ってきた…!!
「目………」
どうして…!?
エレベーターに入ってからは音なんて立ててないのに。
なんで一直線にエレベーターに来るの…!
「ちょうだい」
はっきりと…確信しているようにそう告げた『あの子』。
その瞬間、エレベーターの扉が動いた。