わたしはみんなに殺された〜死者の呪い【後編】〜
「………………………」
ペタペタ…ペタペタペタ…………
『あの子』の声は聞こえないけれど、明らかに階段の前らへんから『あの子』の足音がする。
よかった…迷ってるみたいだ。
「………なぁ」
っ!?
ゆ、悠人くん…!?
今しゃべったら気付かれちゃうよ…!!
「………何………っ!?」
焦りながら返事をしたけど、相変わらず廊下の足音はペタペタと同じところを行ったり来たりしている。
こ、このくらいの声なら気付かれないって言うの…?
「2手に別れよう。
俺は1階、2階で『あの子』を引き付ける。
お前らは3階でさっきの続きを探してくれ」
「えっ………?」