わたしはみんなに殺された〜死者の呪い【後編】〜
もしかして私が2年生の教室を探している間に悠人くんになりかわったんじゃないの?
まだ見たことのない……『この子』が。
そうしたら音もたててないはずのエレベーターに『あの子』が一直線に来たのも頷けるし…。
足音でさえ位置を把握してくる『あの子』が今喋り声に反応しないのも頷ける。
私たちを油断させて、悠人くん…いや、『この子』と切り離す。
きっと最初は悠人くんについていくふりをして、油断した私たちを追いかけてくるはず。
私たちが配膳室にいるって『この子』から教えてもらった『あの子』が、音を頼らずに私たちを殺しにくるのだ。
とりあえず、確認。
これさえ確認できれば、悠人くんなのか『この子』なのかはわかる。