わたしはみんなに殺された〜死者の呪い【後編】〜




「芽衣っ!どうする?
ここに隠れる?それとも逃げる!?」

「え、えぇと…っ」


ここは音楽室だから、あまり物がない。


隠れるにはちょっと不都合だけど…『あの子』は目が盲目なんじゃないって程に悪い。


音を立てない、「隠れる」って選択が正解…?


「…………くしつ…」

「え?」


何か、『あの子』の「目、ちょーだい」とは違う声が聞こえたような気がして、望絵に目を向けた。


だけど、望絵はふるふると首を振ってあたしじゃないよ!とアピールしている。


………じゃあ、誰…?


「音楽室に……おめめが4つ………」


……………………えっ!?


まさか…『あの子』!?


『あの子』って決まった言葉しか話さないと思ってた…!


それに、音楽室って私たちじゃない!!


私の両目と望絵の両目とでおめめが4つ。


見つかってる!!



< 83 / 168 >

この作品をシェア

pagetop