わたしはみんなに殺された〜死者の呪い【後編】〜
「芽衣っ!どうする?
ここに隠れる?それとも逃げる!?」
「え、えぇと…っ」
ここは音楽室だから、あまり物がない。
隠れるにはちょっと不都合だけど…『あの子』は目が盲目なんじゃないって程に悪い。
音を立てない、「隠れる」って選択が正解…?
「…………くしつ…」
「え?」
何か、『あの子』の「目、ちょーだい」とは違う声が聞こえたような気がして、望絵に目を向けた。
だけど、望絵はふるふると首を振ってあたしじゃないよ!とアピールしている。
………じゃあ、誰…?
「音楽室に……おめめが4つ………」
……………………えっ!?
まさか…『あの子』!?
『あの子』って決まった言葉しか話さないと思ってた…!
それに、音楽室って私たちじゃない!!
私の両目と望絵の両目とでおめめが4つ。
見つかってる!!