わたしはみんなに殺された〜死者の呪い【後編】〜
「に、逃げなきゃ!」
「芽衣!どこにいく…!?」
「とにかくここから離れよう!」
すぐさま音楽室を飛び出した私たちは、走りながら考える。
どうせなら…ぬいぐるみがある所がいいよね。
『あの子』に邪魔されて今まで探せなかった3階の配膳室。
そこがいいかな?
『あの子』の声は逆方向の向こうから聞こえたから、もう配膳室にはいないはず。
チラリと望絵を見ると、こくん、と無言でうなずいてきた。
これは多分、「ついていくよ」ってことなんだろう。
タタタタタタッと階段をかけおりて、私たちは配膳室に駆け込んだ。
急いで扉を閉めて、ホッと息を吐く。
だけど―――