わたしはみんなに殺された〜死者の呪い【後編】〜
「ひっ………!?」
…………なんで?
なんで、目の前にいるの?
なんで配膳室の中に………?
「『あの子』………!?」
私の茫然とした呟きに反応した『あの子』が、私たちを見てニタリと笑った。
じゃあさっきの声は?
向こうから聞こえた声は………。
「目……………ちょーだい…………」
あ!!
そうだよ、完璧に忘れてた…!
『この子』だ!
私たちに成り済ませるくらいなら、『あの子』にだって成り済ませるはず!
さっきの『あの子』が話すことのない言葉は、『この子』の仕業だったんだ!
どうしよう…!?
完全に見つかってる…と言うか見つかってないわけがない!
もう!どうして扉閉めちゃったんだろう!?
扉開けてる時間なんてないよ……!
それでも開けなきゃ、と頭ではわかっているんだけど、身体が恐怖からなのか動かない。