わたしはみんなに殺された〜死者の呪い【後編】〜
さっきまで動いてたのに…!
動いてよ…早く、早く、早く!!
ロボットみたいにぎこちない動きで扉に手を掛ける。
………本気でヤバイ。
色々考えてないでさっさと逃げれば良かったのに。
もう、手を伸ばしたら捕まえられるくらいに距離を縮められてしまった。
『あの子』が私に手を伸ばす。
指先が触れてしまいそうだ。
私も…死ぬのかなぁ………。
このまま、死んじゃうのかな…………?
『あの子』の指先を見つめて、涙をポロリと溢した。
もうなんにも出来ないや。
でもせめて…望絵は逃げてほしいな―――
「―――やめて!!!!!」