音の絆

教室には既に数人の人が居た。
｢ほぉー。これがわたし達のクラスか～｣
そういいながら咲姫はキョロキョロとクラスを見回した。
｢まったく。少しはじっとできないの？｣
私は咲姫の行動にあきれていた。
｢だって、これからの高校生活をこのクラスで過ごすんだよ？やっぱりいいクラスじゃなきゃ嫌じゃん！｣
｢まぁ、そうだけどね。｣
そんな会話をしていると
｢ドアの前で話しないでくれる？｣
と、言う声が後ろから聞こえてきた。
私はその声の主をみると
そこには整った顔立ちに スラッとした長い手足の男子生徒がたっていた。
(....やっば。超イケメン。)
私はついついその男子生徒に見入ってしまった。
｢ちょっと、どいてくれる？｣
｢え？あ、ごめんなさい。｣
私はそう謝るとあわててその場から逃げた。