ヤンキー男子につきまとった結果。
失ってから気づくこと



【相川 日菜side】




最近、なんだか秋野くんがおかしい。



名前を呼んだって何を話したって上の空。



今だってそうだ。




「秋野くん?聞いてる?」




秋野くんの視線が宙をさまよっている。




「んー…」




大丈夫かな……?




ピタッと秋野くんのおでこに手をくっつけると勢いよく振り払われた。




「触んじゃねぇよ!俺は恋なんてしないって決めたんだからな!」



急にキレだした秋野くん。



そういえば最近よくキレるよね。


『俺と関わるんじゃねぇ。』とか

『俺の前に二度と現れんな。』とか



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