婚約者はホスト!?①~永遠の愛を君に~

「ふーん。じゃあ、あんたが一人で俺達を満足させてくれるのか? それなら考えてやってもいいぜ?」

「分かったから……。私のことは好きにしていいから」

なつは観念して頷いた。
もう私はどうなったっていい。
田島の正体を知ってしまった以上、生きてここから出られないだろうと思ったから。

でも、由香里は田島とは無関係だ。
無事に解放される可能性だってある。
圭司の為に彼女を守らなくては。

なつは覚悟を決めたのだった。

「ほら、立てよ。黙って付いてこい」

男達はなつを連れて廊下へと出た。
大きな倉庫の地下なのか、ドアがいくつも並んでいた

「入れ」

なつは乱暴に床に転がされた。

「さてと。それじゃ約束通り、たっぷり楽しませてもらうとするか」

チンピラの一人がなつに襲いかかる。

「キャ~~!やめて!」

ブラウスのボタンを乱暴に外され、なつは悲鳴を上げた。

「おい! 静かにしろ!!」

もう一人のチンピラがなつの口を手で塞いだ。

< 51 / 87 >

この作品をシェア

pagetop