闇の月光moon×Sun
[美緒side]




嫌な夢…


夢だとわかってるのに…
眼が覚めない…

なんて残酷な夢…



彼が私に微笑めば、
自然と私の頬も笑みが浮かぶ


だけど、彼は一瞬で闇に染まり消えた…





私は手を伸ばして引き留めようとするけど
闇は彼を飲み込み
暗黒の彼方まで連れていった…



待って…

待って…


置いていかないで…


私も一緒につれていって…





願いも虚しく、私は1本の光に当てられた
廻りは黒い闇に包まれて

一歩も動くことはできない…



色々な人の幻覚が目の前で現れては消え
現れては消えを繰り返していた…。

隣に住んでた優しいおばちゃん…

クラスの友達…

あの…チームの仲間たち…

家族のような大切な人たち…

――り…

優しく笑いかける、あの人…







全てが本当に夢なら良いのに






ふと耳に届いた太めの低い声が
私を覚醒させた…




誰…?







< 10 / 10 >

ひとこと感想を投票しよう!

あなたはこの作品を・・・

と評価しました。
すべての感想数:0

この作品の感想を3つまで選択できます。

この作家の他の作品

【空色の未来[海色の過去]】

総文字数/57,966

その他35ページ

表紙を見る
楔

総文字数/24,823

恋愛(キケン・ダーク)41ページ

表紙を見る

この作品を見ている人にオススメ

読み込み中…

この作品をシェア

pagetop