おひさまの匂いは眠れない

罰ゲーム 3

「・・・・・・・くそっ」






自分の手の中で自己主張を繰り返す携帯を握りしめた。






明日夏に謝るつもりだった。






あいつなら笑って許してくれるだろう






”日野くんは弱虫だなあ”って






でも、実際は違った。






放課後の教室で、朝木に抱きつき、泣いていた。






その顔が頭から離れなくて






苦しい







心臓を誰かに刺されたような痛みが辛かった。






あいつはもっと痛かったはず







息もできないくらい苦しかったはず







「・・・・・・・俺最低じゃん」
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