私と貴方のアネモネ



ガラッと病室のドアを開け私の幼なじみに声をかける。

「ハル。久しぶり。」

「お、ミホシじゃんか」

彼がの幼なじみの田中 晴。


昔は弱虫でいつも私が守ってあげていたのに、中学に上がってから急に髪の毛を明るい茶色に染め始め、高校入学した時はもうすでに春休み中に耳にあなを2、3ヶ所あけていた。


髪を染めたりしても不良っぽくなっても、私といつも喋ったりしてくれいてたのでまだマシなのだろうか。

親だけではなくて、私にも反抗的な男の子になってしまったら、私は多分晴と一生話すことがなくなってしまうだろう。


(そうおもうと、髪の色とかピアスはまだマシなのかもなー…それに、晴は…)

「美星?」

「あ、ごめんぼーっとしてた。」

「何か悩み事でもあんの?」

キョトンとした目でこちらを見ている。

ついついそのつぶらな瞳に心がドキリと高なってしまう。


「ねーおしえてよミホシちゃーん。」


晴がミホシの腕を掴んで顔をキスしてしまいそうな所まで近づける。

「ちょっハルっ…!近いってば…!!」
















< 2 / 3 >

この作品をシェア

pagetop