太陽に恋をして
〜side 唯月〜
「ゆーづーきー、ふーかちゃんはまだー?」
ベッドで寝転ぶ俺の上にまたぐように乗って、歩睦が耳元で大声を出す。
「うるさいよ」
「ねぇー、ふーかちゃんいつ帰ってくるのー?」
西澤さんと別れてから、俺は脱け殻のように帰ってきて、ずっとベッドで横になっていた。
「知らねーよ」
「なんでー」
歩睦は保育園の帰りに美月とうちに来てからずっと楓佳の帰りを待っている。
保育園で書いた楓佳の絵を渡すためにわざわざ来たのだと言う。
「ふうちゃんはお仕事、ママのとこ行ってな」
歩睦を追い出し、再びベッドに潜り込んだ。
頭から布団をかぶって携帯を見ると、薄暗がりの中、液晶画面が光って21:10と表示される。
どうしてかは分からないけど、あの時間に店にいたということは早番だし、早番ということはいつもならとっくに帰って来てる時間だ。
リビングの方から、美月がもう寝る時間だと言っている声が聞こえてくる。
どうやら遅くなったから、今日は泊まることにしたらしい。
「ゆづきー、ふーかちゃん帰ってくるまでお外で待っとこうよー」
再び、部屋に入ってきた歩睦が布団をめくり、冷たい空気とともにするりと横に入る。
「ふーかちゃん、遅いよー」
「遅いな…」
歩睦と同じくらい、いや歩睦以上に楓佳の帰りを待っているのは俺だと思う。
だけど、西澤さんといるのを見られたことや、それを見ても楓佳が何も感じていないかもしれないことを考えると、楓佳に会うのが怖かった。
ベッドで寝転ぶ俺の上にまたぐように乗って、歩睦が耳元で大声を出す。
「うるさいよ」
「ねぇー、ふーかちゃんいつ帰ってくるのー?」
西澤さんと別れてから、俺は脱け殻のように帰ってきて、ずっとベッドで横になっていた。
「知らねーよ」
「なんでー」
歩睦は保育園の帰りに美月とうちに来てからずっと楓佳の帰りを待っている。
保育園で書いた楓佳の絵を渡すためにわざわざ来たのだと言う。
「ふうちゃんはお仕事、ママのとこ行ってな」
歩睦を追い出し、再びベッドに潜り込んだ。
頭から布団をかぶって携帯を見ると、薄暗がりの中、液晶画面が光って21:10と表示される。
どうしてかは分からないけど、あの時間に店にいたということは早番だし、早番ということはいつもならとっくに帰って来てる時間だ。
リビングの方から、美月がもう寝る時間だと言っている声が聞こえてくる。
どうやら遅くなったから、今日は泊まることにしたらしい。
「ゆづきー、ふーかちゃん帰ってくるまでお外で待っとこうよー」
再び、部屋に入ってきた歩睦が布団をめくり、冷たい空気とともにするりと横に入る。
「ふーかちゃん、遅いよー」
「遅いな…」
歩睦と同じくらい、いや歩睦以上に楓佳の帰りを待っているのは俺だと思う。
だけど、西澤さんといるのを見られたことや、それを見ても楓佳が何も感じていないかもしれないことを考えると、楓佳に会うのが怖かった。