太陽に恋をして
◎13年ぶりの雪
メールの着信音で目が覚めた。
「ゆづ、携帯とって…」
声をかけて、唯月がいないことに気付く。
そっか、昨日は帰ったんだっけ。
ぼんやりした頭のまま、携帯を開くと柳原さんからのメールが届いていた。
『昨日はとても楽しかったです。ありがとう。良かったら、また食事に行きましょう。柳原悠』
読みながら、昨日お店で最後に出たデザートのファンダンショコラを思い出す。
白い粉糖が粉雪のようにかかっていて、計算されたようにラズベリーが飾られていた。
甘いものが苦手なのか、柳原さんはそれに手をつけず、あまりにおいしくて少しずつ食べる私を笑いながら見ていた。
「今度、ゆづと行こうっと」
唯月もきっとあの店のファンダンショコラを気に入るだろう。
テーブルの上のあゆあゆが書いてくれた私の顔はにっこり笑っている。
あゆあゆの柔らかな白い頬を思い出すと、つい笑みがこぼれた。
昨夜ワインを飲み過ぎたせいか、ズキズキと痛む頭を押さえてベッドから降りる。
カーテンを開くと、雪がうっすら積もっていた。
「ゆづ、携帯とって…」
声をかけて、唯月がいないことに気付く。
そっか、昨日は帰ったんだっけ。
ぼんやりした頭のまま、携帯を開くと柳原さんからのメールが届いていた。
『昨日はとても楽しかったです。ありがとう。良かったら、また食事に行きましょう。柳原悠』
読みながら、昨日お店で最後に出たデザートのファンダンショコラを思い出す。
白い粉糖が粉雪のようにかかっていて、計算されたようにラズベリーが飾られていた。
甘いものが苦手なのか、柳原さんはそれに手をつけず、あまりにおいしくて少しずつ食べる私を笑いながら見ていた。
「今度、ゆづと行こうっと」
唯月もきっとあの店のファンダンショコラを気に入るだろう。
テーブルの上のあゆあゆが書いてくれた私の顔はにっこり笑っている。
あゆあゆの柔らかな白い頬を思い出すと、つい笑みがこぼれた。
昨夜ワインを飲み過ぎたせいか、ズキズキと痛む頭を押さえてベッドから降りる。
カーテンを開くと、雪がうっすら積もっていた。