ヲタクな私が絶賛モテ期
「おはよーうたさん」
「あ、おはようさっこー」
さっことは、矢島咲子。
中学からの友達で唯一私がヲタクだって知ってる、
ヲタクに片足突っ込んだリア充だ。
彼氏とは円満らしい。非リアになんて目に毒なものを見せるんだ。
「そういえばさ、さっきプリンス見かけたよ」
「え?プリラブ?」
プリラブとはさっき言ったプリンス☆ラブの略だ。
さっこは違う!と私の頭を叩いた。
い、いてぇ。
「この学園の王子様、滝島唯先輩と影野零先輩!!!」
「ああ、いたっけ、そんな人たち」
この学園には二人のプリンスがいる。
三年生の滝島唯先輩、影野零先輩。
二人は生徒会に入っていて、
滝島先輩が生徒会長、
影野先輩が副会長だ。
他にも書記とか会計とかいて、
なんと生徒会全員イケメンらしい。
特にこの二人がイケメンだから他がかすんでしまうのかも。
ある意味モブに近いのかな?
ああ、ゲームでいうチュートリアルとか教えてくれるキャラを攻略できなくて
とても苦しい想いをするっていう感覚かな?
そうさっこに言えばわかんないよと笑われた。