僕の好きな女の子
「ダメ!!!!!」
夕陽が差し込む窓から目が眩む程の、まばゆい光が部屋に差し込む。
途端に希華ちゃんの体が何かに押されたように転げる。
その勢いでカッターナイフが手から離れ部屋の隅に滑っていく。
と、同時に扉の鍵がひとりでにガチャリと開いた。
弾かれたように扉が開きママさんが入ってくる。
床に倒れてる希華ちゃんを抱き起こした。
慌てて部屋を出て行き、タオルを持って戻ってきた。
タオルを希華ちゃん首に押し当てた。
倒れた時に浅く切ってしまった。
「希華…。」
ママさんが泣いてる。
「お母さん…私…。」
「もういい。もうわかったから。」
希華ちゃんも泣いている。
愛おしそうに何度も何度も希華ちゃんを撫でる。
よかった…希華ちゃんが生きてる。
よかった…よかったよ。
泣き止んだ希華ちゃんがボクを見た。
「さっきの声って…クーちゃんだよね?」
そう言ってボクのそばにやって来た。
せっかく泣き止んだのに、またボロボロと涙が溢れてくる。
「ねぇクーちゃん…。」
ボクを抱きしめる腕が今までで一番強い。
「お母さんも聞こえたでしょ?」
希華ちゃんは振り返りママさんに聞いた。
ママさんは微笑んで頷いた。
「えぇ。聞こえた。確かに聞こえた。その瞬間ドアが開いたのよ。」
ママさんも泣いてる。
ボクの声が形になった。
二人に届いた。
愛する希華ちゃんに。
神様がくれた奇跡だった。
ありがとう。神様。
夕陽が差し込む窓から目が眩む程の、まばゆい光が部屋に差し込む。
途端に希華ちゃんの体が何かに押されたように転げる。
その勢いでカッターナイフが手から離れ部屋の隅に滑っていく。
と、同時に扉の鍵がひとりでにガチャリと開いた。
弾かれたように扉が開きママさんが入ってくる。
床に倒れてる希華ちゃんを抱き起こした。
慌てて部屋を出て行き、タオルを持って戻ってきた。
タオルを希華ちゃん首に押し当てた。
倒れた時に浅く切ってしまった。
「希華…。」
ママさんが泣いてる。
「お母さん…私…。」
「もういい。もうわかったから。」
希華ちゃんも泣いている。
愛おしそうに何度も何度も希華ちゃんを撫でる。
よかった…希華ちゃんが生きてる。
よかった…よかったよ。
泣き止んだ希華ちゃんがボクを見た。
「さっきの声って…クーちゃんだよね?」
そう言ってボクのそばにやって来た。
せっかく泣き止んだのに、またボロボロと涙が溢れてくる。
「ねぇクーちゃん…。」
ボクを抱きしめる腕が今までで一番強い。
「お母さんも聞こえたでしょ?」
希華ちゃんは振り返りママさんに聞いた。
ママさんは微笑んで頷いた。
「えぇ。聞こえた。確かに聞こえた。その瞬間ドアが開いたのよ。」
ママさんも泣いてる。
ボクの声が形になった。
二人に届いた。
愛する希華ちゃんに。
神様がくれた奇跡だった。
ありがとう。神様。