シャイな彼女と月島くん
「あ、なんか今の手つきヤ~ラシイ」
「うるさい九条」
「二人ってさ、どこまで進んだ仲?」
「黙れ九条」
お前の発言のせいで相原、耳まで真っ赤だから。
頼むからその無駄に喋りまくる口を閉じてくれ。
「ねえ、知ってる相原さん。佑夜ってね、キス魔なんだよ?」
「おい、いい加減にしろよ。お前」
「本人無自覚みたいだから気をつけてね。でないと、いつの間にか野外で美味しく食べられちゃってたり…するかもよ?」
小悪魔の囁きが相原の耳に吹き込まれる。
「え……あ…」
困惑気味にちらっと俺を見上げてくる相原。
「九条、テキトー言うな」
と言いながら相原との記憶を振り返る。
確かに…キス、結構してるかも。