シャイな彼女と月島くん


「好きだ」


思ったより余裕のない声が出た。


「俺が美月って呼ぶ度に、感じて。俺の好きって気持ち」


素直な願望を伝えたら、美月は頬を赤らめて視線を泳がせた後、いきなり立ち上がった。


「か、書き、終わったから…職員室、行ってきます…!」

「わかった。待ってる」


ニッコリ笑顔で見送る。

きっと羞恥心MAXで隠れたくなったんだろうな。

ここはシャイな彼女の心情を察して、しばらくそっとしておいてあげようか。


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