シャイな彼女と月島くん
「おい、月島!?」
後ろで野々宮が何か言ってるが無視。
構わず前だけ睨んで俺は相原を呼び止めた。
「なあ、相原」
「えっ…月島くん…?」
振り向いた相原。
イケメン彼氏も一緒に俺を見る。
「今日は俺と一緒に帰る約束してただろ。忘れてるとか酷くないか?」
「や、約束…?」
これ見よがしに彼氏の前で言ってやる。
約束なんかしてない。
最低だな俺。
けど、なんでだろ。
最低なことしてでも、相原とそいつの仲をグチャグチャに壊したいと思う自分がいた。
「あの…ごめんなさい。私…月島くんとそんな約束、してたっけ…?」
涙目でしゅんとする相原。
なんか物凄い罪悪感。
けど、引き下がる気はさらさらない。