シャイな彼女と月島くん

「相原の…弟?」

「大正解でーす!相原海斗、高一。よろしく彼氏さん」

爽やかに自己紹介をされた。

今の俺の状態を一言で表すなら、呆気。

色々と聞き出したいことはあるが、開口一番のセリフはこれだった。


「……似てない」


クラスのシャイ人間代表の姉と、人懐っこさ全開スマイルの弟。

「でしょー。よく言われるんスよね。俺が母さん似で、姉ちゃんが父さん似なんです」

成る程。

相原の家庭内で最強なのは母親かもな。

俺んちは父さんの方がうるさいが。

「で、なんで弟と恋人繋ぎしてるんだ?」

掴んでいた手を離して、未だ真っ赤な相原を見る。


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