シャイな彼女と月島くん

「ああ、これ。俺が頼んだんですよ。俺、今しつこい女子の諦めの悪さに困ってて。姉ちゃんが俺の彼女役をやって追っ払おう作戦です!」

……何とも馬鹿馬鹿しい作戦だが、気持ちがわからないわけじゃない。

相原もモテる弟を持つと大変だな。

「けど姉ちゃんも水臭いよな~。彼氏いるなら言ってくれればいいのに。俺が睨まれちゃったじゃん」

「えっ…!?月島くんは…彼氏じゃ」

否定されそうになったから俺はすかさず相原を上向かせた。

そして、唇へ唐突なキス。


「月島佑夜、高二。お前の姉ちゃんの彼氏だから。よろしくな、弟くん」


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