シャイな彼女と月島くん
素でビビっただけだから
「お、お話が…あります」
放課後、相原を捕獲しようと思ったら向こうから誘ってきた。
話とやらがあるらしく、二人きりになりたいからとクラスの奴らが教室から出て行くまで待つことに。
「話って?」
邪魔者が全員消えてから俺は相原を眼鏡越しに真っ直ぐ見た。
「あの、ね…。その……私は、月島くんの彼女には…なれま、せん」
「理由は?」
「えっ…だって、私……こんな、だし」
「こんなって?俺は相原がアニメオタクだろうとゲーマーだろうと気にしないけど」
ハッキリ言ってやったら目を見開いた相原。
それから気まずそうな顔をして、カバンの中から何かを取り出した。
「これ…でも…?」
見せられたのはパソコン用ゲームソフト。