シャイな彼女と月島くん
「あの…!」
「何?」
「もう一回…お願い、します…!」
「は…?もう一回って、何を?」
聞き返したら相原はノートで口元を隠しながら、小さな声で。
「野々宮くんに…壁ドン」
だとさ。
え?壁ドンて男同士でやるもんだっけ?
いや待て。相原はそっち系のゲームが好きなんだから男同士もありなのか。
てか俺と野々宮?
俺はともかく、いいのか?野々宮で。
「…野々宮でいいの?」
コクリと頷く相原は期待するような眼差しで俺に上目遣い。
……クッソ、可愛い。
絶対に天然だよな?
これを計算でやってたらかなり上級者だぞ。
「お、お願い、します…」
さてと、こうなったからには可愛い彼女を喜ばせてあげようか。