シャイな彼女と月島くん

「野々宮」

「え?ナ、ナンデショウカ?」

今まさに一人ですごすごと帰ろうとしていた野々宮を捕まえる。

「ちょっと付き合え」

「へ?うおっ!?」

さっきと同じように俺は素早く野々宮を壁に押し付けた。

……これでいいのか?

いや、考えろ俺。

BL好きならもっと…こうか?


「つ、つつ月島ぁ!?」


女子を誘惑する時みたいに甘い顔を作って、至近距離で野々宮の顔を覗き込む。

まさにキスできそうな距離だ。

「ひっ!?どうしたよ、おいぃ~!!ご乱心かぁ!?」

すまん野々宮。

詳細は明日にでも説明してやる。


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