シャイな彼女と月島くん
たどたどしい話し方。
もともとの癖なのか、他人を怖がっているのか…。
もし後者なら俺にくらい恐怖心を無くして欲しい。
そのためには、もっと相原とコミュニケーションが必要だ。
俺達の場合は彼氏彼女って関係だから…「お誘い」してみるか。
「ねえ、相原」
優しく迫って、壁際に追い詰める。
「つ、月島、くん…?」
迫る俺を見上げてビクビクする相原。
だから潤んだ目で上目遣い反則だって。
噛み付くぞ、唇に。
「今からさ」
俺の手と相原の背中が壁についた。
「デート、しない?」
「デー、ト…?」
「そう。デート」
目をパチクリさせる相原に笑顔で攻める。
「放課後デート。どこがいい?相原の落ち着ける場所に行こう?」
「私、の…?」