シャイな彼女と月島くん
好きな彼女の名前を知ってるとか、当たり前だと思うけど。
いつか相原のこと名前で呼んでやろうか。不意打ちで。
「あら!あらあら~!美月ちゃんの!?きゃあ~!今夜はお赤飯にしなきゃ!」
「お、お母さん…!恥ずかしいこと、言わないで…!」
なんか…母さんテンションヤバイな。
相原と大違い。
「美月ちゃんに彼氏なんて初めてよね!連れて来てくれてお母さん嬉しいわ~。さ、どうぞどうぞ」
へえ。俺は相原の初カレか。
「お邪魔します」
相原に促されて階段を上がろうとした時だった。
「たっだいま~って、うおぉ!姉ちゃんの彼氏さん!?」
騒々しい弟くんが帰って来た。