シャイな彼女と月島くん



◇◆◇


 選択授業が終わって次は昼休み。

教室に戻った俺達は異様な光景を目の当たりにした。

数人の女子が相原の席を取り囲んでる。

もちろん、席には相原が座っていて。


「うわ…あれってもしかして…」


隣で野々宮が呻いた。

そうだよな。

どう見ても仲良しこよしの雰囲気じゃないよな。

相原と女子どもは近寄る俺に気づかないまま話を進める。


「だからさ、別れなって」

「でも………あの…」

「別れてくんないと困るんだけど。うちの親友、月島くんのことマジで狙っててさぁ。応援したいのにできないじゃん」

「つーかなんで相原さん?月島くんから告ったってマジ?」

「え?相原さんが告白したんじゃないの!?」

「ねえねえ、実際どうなのよ?」

「っ………ぁ…」

「なんか喋ってくんない?さっきからハッキリしないしさ。ムカツクんだけど」


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