シャイな彼女と月島くん
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選択授業が終わって次は昼休み。
教室に戻った俺達は異様な光景を目の当たりにした。
数人の女子が相原の席を取り囲んでる。
もちろん、席には相原が座っていて。
「うわ…あれってもしかして…」
隣で野々宮が呻いた。
そうだよな。
どう見ても仲良しこよしの雰囲気じゃないよな。
相原と女子どもは近寄る俺に気づかないまま話を進める。
「だからさ、別れなって」
「でも………あの…」
「別れてくんないと困るんだけど。うちの親友、月島くんのことマジで狙っててさぁ。応援したいのにできないじゃん」
「つーかなんで相原さん?月島くんから告ったってマジ?」
「え?相原さんが告白したんじゃないの!?」
「ねえねえ、実際どうなのよ?」
「っ………ぁ…」
「なんか喋ってくんない?さっきからハッキリしないしさ。ムカツクんだけど」