シャイな彼女と月島くん
「おいで。そんなのに付き合ってたら昼飯、食いっぱぐれるよ」
取り囲む女子の隙間から俺を見て目を丸くする相原。
――と、その時いきなり女子の一人が声を上げた。
「つ、月島くん!?いつからいたの!?」
「ずっと前からいたけど。てか邪魔。美月のこと返して」
女子を蹴散らして相原の腕を掴む。
そのまま教室の外へ連れ出して、廊下から野々宮を呼んだ。
「野々宮、俺と相原のカバン持ってついて来い」
「へ?あっ!ちょっと待てよ!置いてくなって、月島ぁあ!」