シャイな彼女と月島くん

「美月って呼んでいい?」

「え……」

「これからは相原じゃなくて、美月って呼びたい」

相原の反応をうかがえば、いつも通り恥じらった後――。


「だ……ダメ…」


という答えが。


「え…なんで?」

「……は…恥ずか、しい…から」


耳を赤くして俯く俺のシャイ過ぎる彼女。

そうか。ダメですか。

ならさ。


「じゃあ不意打ちで呼ぶから、覚悟して」


ピクンと相原の肩が反応する。


「相原も俺のこと、佑夜って呼んでいいからね」


まあ、簡単には呼んでくれないだろうけど。

一人で苦笑していたら野々宮が追いついて来た。

さて、昼飯タイムといきますか。




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