シャイな彼女と月島くん
「…ぁ…」
みるみる赤くなる相原の顔。
ヤバイ、なんか無性に意地悪したくなってきた。
「ねえ、もう一回言ってよ」
「え…?」
「さっき言ってくれたよね。“月島くんが好き”って」
教室でのことを思い出したのか、相原が恥じらいながら俯いた。
「お願い、言って。俺の目を見て……好きって」
聞きたいから。
君の声で、確かな想いを。
甘くねだれば、意を決した表情で相原は俺を見上げた。