シャイな彼女と月島くん
「美月っ」
ここが通学路だとか、校門からまる見えだとか関係ない。
キスしたいからする。
思い知ればいい。
激しい俺の気持ち。
そして、今ここには眼鏡越しに相手を観察する「クールな月島くん」はいないんだってわからせたい。
美月を求める俺は、いつになく熱くて――。
「ん…ぁ…」
「ダメ、もっと…」
ヤバイ。俺、完璧に落ちたかも。
美月が可愛くて仕方ない。
シャイな彼女を攻め落とすつもりが、俺が攻略されたっぽいな。