天才陰陽師〜始まりの話〜
第一章
ここは都会のど真ん中、丑の刻に走る少年。

「しつこいったらありゃしない!おとなしく除霊されろ!」

彼の名前は、安部昌義。
かの有名な安倍晴明の子孫である。

生まれた時から陰陽師になるべく育てられた。

少々口の悪いところがあるが、真面目な少年である。

今は、元気に妖怪と鬼ごっこ中だ。

「ナウマクサンマンダ バザラダン カン。」
凛とした声が響き渡る。

すると、透明な刃物状のものが放たれる。
刃物状のものが妖怪に当った。妖怪は耐え切れず転倒する。

「手こずらせやがって!」

そして、すっと手を上げる。

そしてを刀印構えた。

「これで終わりだ!臨、兵、闘、者、皆、陣、列、在、前。」

透明な格子状のものが出来上がる。

それを払い妖怪に向かって飛ばす。

九字が見事にヒットし妖怪に傷をつける。

妖怪は力尽きたのか、悲鳴を上げ消えてしまった。
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