天才陰陽師〜始まりの話〜
「勉強もしっかりね。」
太陰はそう言った。

昌義はわかってると言いたげに、頬を膨らます。

相変わらずだなと太陰は思った。

昔から、人と付き合うのは苦手であった昌義は学校も苦痛な所があるのだろう。

学校が近づき、人通りが増えたので二人は喋るのをやめる。

何かと不思議がられ、軽蔑される事があるからだ。

まあ、でかい声で独り言を喋っているようにしか見えないのだから、当然で有ろう。

昌義は寝不足で疲れた目を擦りながら、学校へと入っていく。
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