天才陰陽師〜始まりの話〜
学生だろうか?自分とそう変わらない歳のようだ。

「俺を殺したあいつが憎い。」

低い声で答える。

昌義は記憶をたどる。昔このあたりで学生同士の喧嘩が殺人まで発展したという話があった。

即座に犯人は警官に捕まり、刑務所に入ったという。

「そいつは罪を償った!だから安らかに眠ってくれ!」

昌義は問いかける。しかし、霊の憎しみは収まるどころか増えていく。

「罪を償ったかなんてどうでもいい!俺はあいつをこの手で葬り去らなければ気がすまない。」

そして、黒い靄が小さな刃のようになって大量に襲い掛かってくる。

「ナウマクサンマンダ バザラダン カン!」

とっさの判断で昌義は刃と自分の力をぶつけて相殺した。

「今のは結界をはるべきだったかもね。」

と今のを見ていた太陰がつぶやく。

「さあ、どうする?昌義。」
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