恋文
声から始まる
今日から2年生。

着任した先生の挨拶が体育館中に響く。

誰が話しても、全部同じ音にしか聞こえない。

つまらない。
教師なんて皆同じでしょ?

そう思ってた。

集会に飽きた私の耳に入ってきたのは、よく通る少し低めの声。
名前も何を話していたのかも覚えてないけど、その先生の声だけは覚えてる。

私は眼鏡をかけてなくて顔が見えなかったけど、どうやらその先生はイケメンらしい

でも、その時はそんなことに興味なかった
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