俺のモノ


「………帰るぞ。」

「……え!?まだ学校終わってないよ!?どうしたの!?」


普通ならこれが当たり前の反応だけど今の俺にはそんなの関係ない。

「いいからっ。」

「っ…」

少しだけ強くなった口調にやっと俺の雰囲気を読み取ったのか、萌香は一瞬だけ肩をビクッと揺らし、その後に小さく頷いた。


「カ、カバン取ってくるね……」



そして無言のまま家へと着いた。


















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